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造影剤を使わない血管造影検査
OCTアンギオグラフィー
OCTアンギオグラフィーとは、光干渉断層計(OCT)を用いて眼底の血管を描出する検査です。OCTは、光の干渉を利用して光の進行方向の距離を測定する技術です。
OCTの画像を短時間に複数枚撮影し、その中で変化のないもの(動いていないもの)を引き算すると、動いているもの(血管内の赤血球)が描出されます。
赤血球の流れが血管であるため、これを3次元構成したものがOCTアンギオグラフィーです。
従来の蛍光眼底造影検査に比べて造影剤の使用が不要であるため、副作用のリスクが少なく、検査時間も短く、繰り返し検査ができるという特徴があります。
検査方法
専用の台に顎をのせ、中に表示されている緑色のマークを見ていただき、撮影します。
撮影は片目ずつ行い、各30秒程度です。
造影剤を使う必要はなく、患者様への負担が少ない検査です。
発見できる病気
- 糖尿病網膜症
- 加齢黄斑変性
- 新生血管性緑内障
- 網膜剥離
- 網膜静脈閉塞症
OCTアンギオグラフィーは、眼底の血管の状態を詳細に観察することができるため、これらの疾患の早期発見や治療に役立つ検査です。