目の充血

充血の原因

  • 長時間近くを見たり、パソコンやスマートフォンを使用したりすることによる目の筋肉の緊張
  • 粉やハウスダストなどのアレルギー物質が目に接触することによる結膜のアレルギー反応
  • 涙液が不足することにより、目の表面の乾燥
  • 細菌やウイルスによる結膜や角膜の感染症
  • ぶどう膜炎などの炎症性疾患

目の充血は、目の白目(結膜)が赤くなる状態です。目の刺激、感染症、炎症など、さまざまなことが原因で起こります。
充血がひどく、痛み、かゆみ、視力障害などの症状がある場合は、医師の診察を受ける必要があります。



目の充血を引き起こす主な疾患

咽頭結膜熱(プール熱)

咽頭結膜熱(いんとうけつまくねつ)とは、アデノウイルスによって引き起こされる病気です。
主に夏に流行し、小児に多く見られますが成人でも感染します。感染者の咳やくしゃみなどの飛沫を吸い込むことによって感染します。
また、プールや温泉などの水にウイルスが混入している場合、その水に目や口をつけることによっても感染してしまいます。
発熱、喉の痛み、結膜炎(目の充血、目ヤニ)、頭痛、腹痛、下痢といった症状がみられ、休息、水分補給、解熱鎮痛剤などの対症療法で治癒します。

流行性角結膜炎

流行性角結膜炎(りゅうこうせいかくけつまくえん)は、アデノウイルスによって引き起こされる結膜炎です。一般に「はやり目」と呼ばれています。
感染者の咳やくしゃみなどの飛沫を吸い込むことによって感染します。また、感染者の目や鼻の分泌物に汚染されたタオルや手すりなどを触ることによっても感染します。目の充血、目ヤニ、涙目、かゆみ、痛み、耳の前のリンパ節の腫れといった症状がみられ、これらの症状は通常、数週間で治癒します。

急性出血性結膜炎

急性出血性結膜炎(AHC)は、エンテロウイルス70(EV70)およびコクサッキーウイルスA24変異株(CA24v)と呼ばれるウイルスによって引き起こされる結膜のウイルス感染症です。これらのウイルスは、感染した人の目や鼻の分泌物に接触することによって人に感染します。
目の充血、発熱、目の異物感、まぶたの腫れ、結膜下出血、リンパ節の腫れといった症状があります。特効薬はありませんが、人工涙液、抗炎症薬、抗菌薬など症状を軽減するための治療法があります。

アレルギー性結膜炎

アレルギー性結膜炎は、花粉、ダニ、ペットのフケなどのアレルゲンが結膜に接触することで起こる目の炎症です。
体の免疫システムが異常に反応して起こり、アレルギー原が目に接触すると体はヒスタミンなどの化学物質を放出します。これらの化学物質は目の血管を拡張させ、炎症を引き起こします。目の充血、かゆみ、涙目、まぶたの腫れどの症状を引き起こします。抗アレルギー薬、ステロイドの点眼等で治療します。 

花粉症

 


検査方法

  • アデノウィルス検査
  • アレルギー検査

アレルギー検査ドロップスクリーン

 

治療方法

  • アレルギーによる充血:抗アレルギー薬の点眼薬や内服薬で治療します。
  • 乾き目による充血:人工涙液などの点眼薬で治療します。
  • 感染症による充血:抗菌薬や抗ウイルス薬の点眼薬や内服薬で治療します。
  • 炎症による充血:ステロイドなどの抗炎症薬の点眼薬や内服薬で治療します。

など、充血の原因によって異なります。